思わず手に取り、そのままレジに

本日は、忙しかった。
ためこんでいた雑事を片づけていたのである。

銀行に３つも行かねばならなかった。

その途中で、本屋さんに寄って、
欲しかった本を買った。

ふと見ると、
「あなたの職場のイヤな奴」という本が平積みにされていた。

前書きの数行を読んだだけで
思わず、吹き出した。

イヤなやつというのはどこにでもいるのだ。
その被害を受けて苦しんでいる人は、もっといることになる。
本の数行を読んで、
被害者仲間が、この世に、全国に、あらゆるところにいるのだ！
しかもたくさんたくさん。
ということが、たまらなく心にしみてきた。
心の支えとして。

そしてまた。
（そういうイヤな奴のことをその本では「クソッタレ」と呼んでいるので、私もクソッタレと呼ばせてもらう）
クソッタレに対して、悪感情を抱き、悪口を言っている自分も、クソッタレのひとりなのではないか、と不安をいたわけだが、
その本には「人は誰でもクソッタレになる」と書かれてあり、
それとは別に「鑑定書つきのクソッタレ」というのがいる、
ということが書かれてあったので、
その違いを知って、安心したいためにも
この本を読むべきだと、判断した。

思わず本をつかみ、レジに向かったのである。

だが、忙しいので、本を読むのは
もう少し先になるだろう。
そして、その時は、私はもう、今の仕事場を辞めているのだ。
あはははは。